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[日釣振・プレスリリース]
[2005年5月 No.10] '05.5.13
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外来生物法は釣りやキャッチ&リリースを規制するものではありません。
外来生物法のパブリックコメントの結果を環境省が発表。
特定外来種の第2次選定作業がスタート。
 2005年2月3日〜3月2日に募集された、「特定外来生物選定に関するパブリックコメント」の集計結果が4月5日に環境省の「第3回全体専門家会合」で発表された。
 意見の総数は11 万3792件と、パブリックコメント史上で最多であった。そのうちオオクチバスに関する意見は計10 万7815件で、選定に反対が9万5620件、賛成の意見が1万2195件。コクチバスについては選定に反対の意見が3万8826件、賛成の意見が8660件と、いずれも選定に反対する意見が多数を占める結果である。
 当日の第3回全体専門家会合では「今回のパブリックコメントのなかで、その結論を変更する必要がある意見は提出されなかった」として、オオクチバスの指定は適切であると結論。その後、4月22日に特定外来生物の第1陣として、オオクチバス等を含む動植物37種を指定する施行令を閣議決定し、6月1日から同法が施行されることになった。大事なことは6月以降もバス釣りは今までどおり楽しめるということ。釣り人からの意見に対する回答のなかで環境省が「本法は釣りやキャッチ&リリースを規制するものではありません」と明記しているとおり、釣りをすること、キャッチ&リリースすること、それらを行なう権利は国に認められたものである。
 一方で環境省が特定外来生物の第2次選定をスタートさせることも発表された。6〜7月に指定候補が検討され、7月下旬には指定候補リストが作成される予定。8〜9月にはパブコメが実施され、特定外来生物リストに追加される生物種が決まる。現在「要注意」扱いになっている生物リスト(ニジマス、ブラウントラウト、ライギョ、ソウギョなどが入っている)から、候補が選ばれることが予想される。
 なかでもニジマス(レインボートラウト)は、「要注意外来生物」に選定されたこと自体も大問題であり、現在全国各地の約250 の漁協で漁業権魚種認定されており、釣りの対象魚としてだけでなく、養殖され食品(スーパーなどで普通に販売されている)として広く流通しています。もしニジマスが特定外来生物に指定された場合、移動や飼養(養殖など)が原則禁止になり、釣りの現場や、食品流通の現場に大混乱を招くことが予想されます。また、ニジマスの防除として、国はキャッチ&リリースを規制しないものの、都道府県の条例などでキャッチ&リリースが禁止されることも予想され、国民に広く親しまれているニジマス釣りが衰退するおそれがあります。現在ニジマスが全国各地で自然繁殖して莫大な生息数になり、在来生物を絶滅させるようなことが起きている事実はありませんし、そのような科学的調査の結果もありません。そうした状況にあるにもかかわらず、外来種はダメという極端な考え方をするごく一部の魚類学者らのイニシアチブにより、広く国民に親しまれている魚類が規制対象にされようとしていることを日釣振は問題視し、現場に混乱をもたらさないよう環境省に働きかけていきます。
 さらに、将来的には、在来生物の国内移動に関する問題に関しても、何らかの形で別途対策が必要であるという環境省の方針があることから、アユ(琵琶湖のコアユ)やワカサギの国内移動についても規制がかけられることも予想され、今後の動向から目を離すことはできません。
 バスに関して環境省という舞台では、バスなどの選定に反対する約10 万の意見は残念ながら事実上無視された形であるが、多くの釣り人が意見を送ったことで、今までどおりバス釣りが楽しめることが、環境省の言葉であらためて確認されたことは重要である。
 また、約10 万件という釣り人の意見は“釣り人という選挙民”が存在することを各界に知らしめたことで意義深い。日本の内水面では魚を獲って生計を立てているいわゆる漁業の実体はほとんどないに等しく、事実上漁協の経営は釣り人を客として迎えることで成り立っている。各地漁協が釣り人のニーズにどう応えていくのか。約10 万件のパブリックコメントが釣り人の組織票であると、なぜかマイナスのニュアンスで報じた一部の新聞報道のおかげでかえって明確になったことは、納税者であり選挙民である多くの釣り人の存在感である。
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